摂州宝山荘の豆柴
摂州宝山荘の豆柴は50年以上のブリードの歴史を持っております。この長い年月は血統的に固定されている豆柴だけを生み続けてきました。当方の豆柴は、近親交配等で無理に作り出した犬種ではありません。
本物をお探しの方、是非お問い合わせ下さい。犬は繁殖者の好みにより同じ犬種でもそれぞれ違い、「特徴」を持っています。当方の犬は小柄でも骨太のしっかりした体型と丸っこい顔、少し短めの太い巻き尾が特徴です!
豆柴の現状と公認の経緯
豆柴は昭和25年頃から京都の柴犬愛好家が「樽井荘」の犬舎号で標準より小さな柴犬を豆柴の名称で繁殖に取り組んだのが始まりで、当犬舎の豆柴はおおよそ半世紀以上の作出の歴史があります。平成3年頃から新聞、雑誌、テレビなどメディアに取り上げられブームになったことから豆柴の名称は広く知られるようになったのですが、高額で販売される事から、他犬種との交雑や幼犬期の給餌制限による栄養不良、成犬になって大きくなってしまうなど、俄繁殖家による不正な繁殖や販売時の表示や説明が解りにくいなど問題になっており、公正取引委員会も平成20年6月に実態調査報告書を公開しています。血統証書についても日本犬保存会では日本犬標準のサイズ基準外の豆柴を公認することはありませんと表明しています。全犬種血統発行団体の社団法人ジャパンケンネルクラブも豆柴を認めていません。
ところが豆柴は公認する団体が無いため当協会も含めてそれぞれの団体の「柴犬」として血統証書が発行される一方で、繁殖家個々の基準で「豆柴」として販売されるという矛盾が生じ混乱を招いていました。血統書上柴犬であることから柴犬との交雑もあり、このままでは柴犬の矮小化にも繋がることも危惧されます。当協会では飼育環境の変化(室内飼い志向・飼育者の高齢化・小型愛玩犬ブーム、そしてペットからコンパニオン・アニマルへの意識改革)、豆柴の名称の定着度などから豆柴公認は時代の要請でもあると判断し、5年前に樽井荘系列の犬を基礎犬としておおよそ30年間に及ぶ系統繁殖を続けてきた西山征伸氏(現当協会理事)の豆柴犬舎「摂州宝山荘」の加盟を得て、繁殖管理と純化固定を調査してきました。
その結果、完成度の高い個体が安定して作出される事が確認されましたので、犬種標準(スタンダード)を公示し、豆柴を公認するに至りました。成犬時に全犬を審査する「認定制度」による繁殖管理を徹底することで豆柴の犬種の純化固定を推進すると共に犬種を区分して交配を制限することで柴犬の矮小化にも歯止めを掛ける所存です。子犬を迎えられた後、このクラブの意図にご賛同いただき、当会にご参加していただけたら幸甚でございます。
豆柴をブリーディングしている方へ
『豆柴』という名称は、私が新聞・雑誌・テレビに売り込みPRに努め、世間に送り込みました。『豆柴』という名称はアッという間に広まり商標登録をしようとした時点では、「一般化されている」との理由で、残念ながら登録する事ができなかった経緯があります。『豆柴』という名称を使用されているのは今となっては御自由ですが、今回公認犬となりました以上、『豆柴』という名に恥じない様、「スタンダード」を遵守して繁殖をしていただきたい所存です。※宝山荘の名称は商標登録しております。