豆柴の値段・価格

豆柴の値段・価格

豆柴の値段・価格

豆柴の値段を実際インターネットで検索すればいろいろありますね。豆柴タイプや豆柴サイズというのはそもそも豆柴ではない様なので価格は安めですが、普通の柴に比べると価格は高く、極小豆柴も価格は高いですね。

最近ではペットショップでも100万円超えの豆柴がいます。うちのお客様で、数年前に当犬舎から子犬を迎えてもらい、翌年他犬舎から65万で極小豆柴を購入され、1年育てたら当犬舎で先に購入した子の倍の大きさになったと嘆いておられました。

「高いからよほど小さいに違いない。」

と思ったらしいです。他犬舎は豆柴の中でもサイズを区切り、より小さい事を付加価値とし、当犬舎の倍の価格で販売しています。うちではどのサイズでも豆柴です。(小さな子ほど高いのは事実ですが)

たまにペットショップより、ブリーダの方が安いのは当たり前!と言われる方がいますが、言葉は間違っていますが、ペットショップは大量販売・ブリーダーはオーダーメイド。普通であればオーダーメイドの方が高いですよね。

産ませてある程度育てばオークションに出す。この場合、社会化期も学べずとにかく売れればあとは責任を取ることはほとんどないですし、お客様に対して飼育説明等するのも売った先のペットショップにお任せ。犬舎が汚かろうと、一生閉じ込めていようと親犬をケアしなくても犬が売れればそれでよし。なので、この時点(オークションやペットショップへの卸)での子犬価格は15万もすればいい方です。

しかしブリーダーはお客様が犬舎にご来舎しますし、毎日のお掃除に、毎日ドッグランでの運動や、日々のケア、展覧会の出陳のための準備、生まれた子犬の社会化期の調教、人との接し方を教えたり、掛けてるコストがまず違います。本来はペットショップの犬の方が安いはずですよね。

豆柴は出産数が少なく、柴犬が平均5匹産めば、豆柴は2~3匹。出産に手間の差はありませんので柴犬の半分の数しか生まれないのですから柴犬の倍の価格が基本にあります。出産数が少ない分、需要と供給のギャップも生まれます。ブリーダーにオーダーすると出産し、希望の子犬が産まれるまで待つ時間が必要となります。しかしペットショップには今買える子犬が販売されています。

待つ必要がなく今すぐ買えるので高いんですよ!と説明がつきます。

出産頭数の70%

メス 40万~70万
オス 40万~65万

出産頭数の15%

45万~75万

胡麻

出産頭数の3~5%

メス 40万~70万
オス 40万~65万

出産頭数の10%

40万~60万

価格の基準

極小豆柴に分類される大きさでも発育不足からくるものである場合は値段は下がります。

親の血統を基とし、骨格、頬巾、口つき、マズル(鼻)の長さ、ストップ(額)の深さ、耳付・形・幅、目の位置・形、毛吹き・毛色・毛艶、鼻の色等、色々な採点があり、点数が高いほど値段は上がります。躯体に関しては生活環境でかなり変化もあります。

点数の高い犬には皆様「良い犬ですね」と高評価をいただけますので、一般の方の採点と乖離があるとも思いません。小ささというのは評価の一項目です。

当犬舎の付加価値

ブリーダーは中間業者がいないのに高いとお感じの方もたまにいますし、実際に、

中間業者がいないブリーダーから直接買うのになぜ高いの?

とたまに聞かれますが、犬は工業品ではありません。
犬舎により掛けているコストは全然違います。
中間業者に卸すようなブリーダーはそもそもブリーダーとは言えません。
生産業者(パピーミル)です。
産ませて卸して終わりです。
2・3人で数百頭の犬を世話しているという業者もいます。

その後犬がどうなろうと責任はほとんど負いません。産ませて売れればいいのです。
ペットショップも犬を仕入れ、ショーウインドウに並べ売れるまでご飯をやり、糞尿の始末をするぐらいです。

本物のブリーダーというのは、当犬舎の考え(https://www.e-nishiyama.com/contents/category/policy/)でも述べておりますが、ご家庭に迎えられるまでしっかりと子犬の管理をしています。

ショウウィンドウで長時間一人ぼっちで放置される環境とは違い、
犬舎で母親から離れてすぐにトイレの躾を始めますし、犬同士の社会化期の訓練、甘噛みの躾、抱いた時に大人しくなる躾、人間と生きていくための順応訓練など、1日の大半をスタッフと共に過ごし、犬舎にいる間、引き渡しまでたゆまぬ努力しております。

成犬には15匹に一人の従業員を割り当て、成犬は展覧会で活躍するために多くの訓練、手間をかけた育成を行っており、母子、老犬の管理を行い、子犬にも常時二人のトレーナーを付けております。
しっかり食べること、トイレの躾、甘噛みの躾、抱いた時に大人しくする躾を基本的に入れ、
食事制限をせず、しっかりとした社会化期を過ごし、健康で、躾けの入った賢い子犬をお迎えいただくため多くの時間を割いていております。

ここまで手間をかけ育てている子犬が市場価格と同じわけがありません。

またここまですることにより豆柴の最高峰ブランドと言われることができるのです。

 

 

より小ささを求める購入者

購入者の傾向としてより小さな豆柴を求められる方が多いと感じます。

しかし、当犬舎は50年以上の血統を持つ豆柴を30年以上をかけ小型化をゆっくりとした流れの中で無理なく進めています。しかも元々いた小柴(尺柴)を祖とする系統で、元々小さな柴犬をより時間をかけ小型化しています。

他犬舎は豆柴のブリーダーを始めようと思っても小柴自体もう手に入らないので、普通の柴の小型を短期間で小型化を進めています。犬質は二の次でまず小型化を推し進めています。

血統がどうだろうと小さければ高く売れるのだからそれでいいという他のブリーダーの考えには疑問を感じます。

購入者の希望がより小さな豆柴を求めている以上、こういった無理な繁殖の流れはなかなか止まるとは思えません。

またより小さな豆柴は問題点が多いことを購入者様も理解するべきです。

小ささ=価格? or 犬質=価格?

チャンピオンの称号を持つ親から生まれた子犬ならば価格が高くなるのは理解できます。しかし、何でもいいから小さければ価格が高いというのはただのぼったくりだと感じます。

小さいことだけを誇るブリーダーの犬質はどうでしょうか?

展覧会で酷評をされることを嫌いますので、展覧会には絶対出てきません。同業者に烙印を押されるのが怖いですし、スタンダードとはかけ離れた犬質なので、ショードッグにはなりえません。 小さい事だけにこだわり、売る事のみなので、スタンダードを守るということはあまりしていないようです。

展覧会がなぜ必要かというと、日本古来の在来種の形を守ることが一つの目的にあります。指標なくブリーダーそれぞれが好き勝手に形を作り出してゆけば、今回のように柴犬とはかけ離れた容姿となってしまいます。展覧会でも好成績を収めることのできる小さな豆柴ならもう一つの付加価値が付き、もっと高値で取引されますよね。

しかし、展覧会には絶対に出てこない。プロの目はごまかせませんからね。展覧会は非常にお金もかかります。ショードッグなので、訓練の時間も費用もかさみます。そこまでお金をかけてスタンダードを守り、なお小さい。そういうことが価値=価格に反映されるのが本来であると思います。

犬の値段とは、それだけ手間暇をかけお金をかけて育ててきた裏打ちが反映されるものだと思います。

小ささ自慢

当犬舎は豆柴の老舗なので、時に他犬舎の極小豆柴を比較の為か連れてくる方がいます。

多分うちの豆柴犬と比べたいんでしょうね^^;

犬舎に来てもそういった子は犬舎の前で尻尾を垂れ、口から泡を吹き興奮し、腰が引けています。

凛とした柴の姿はそこにはありません。そして何よりもバランスが極端に悪いです。

・頭が極端に大きいか、小さい
・体つきが狐のように細い
・足曲り
・歯並び不良
で、肝心の大きさですが、中には小さな子はいますが、極小豆柴ということで購入された犬でも大体がうちの子と平均を争う程度の大きさです。うちの小さな子を見せ「うちはこのサイズでも豆柴ですよ」というと、「極小豆柴より小さいですね・・・」と言われます。

小さな子というのはたまに来ますが、発育不足の特徴が良く出ている躯体をしています。ま、顔にも特徴がありますけどね。これは見ればわかります。伊達に4000匹以上の豆柴の子を取り上げてきたわけではありません。

そういった子が小さいという理由だけでうちの倍の値段で売買されている事実を知ると残念でなりません。また騙されている人がいるのか・・・と。(小さいことは本当かもしれませんが・・・うちでは繁殖では使えないレベルです。)

頻繁なセールに要注意

頻繁にセール価格で販売しているところもそうですね。事実は知りませんが、オークションで柴犬を多数落札する方がいるらしいです。そしてその方の犬舎は豆柴専門犬舎で売り出しているらしい・・・。

豆柴専門犬舎の関係者が柴犬を落札している。その犬舎は頻繁にセールをし薄利多売で数をこなしているという話です。その犬舎の極小豆柴が当犬舎へ交配の依頼のため来舎しました。

3.5キロ同士の両親から生まれたと事前にメールでやり取りしており、よっぽど小さな子なんだろうな?とおもっていました。「一度犬舎にお伺いしお婿さんを見ておきたい。」ということで、来てもらいました。しかし・・・

私「うちのオスより大きいですね。交配自体無理ですし、豆柴ではなさそうなので、お断りさせていただきます。」という結果になりました。

飼い主様「極小豆柴として買ったんですよ!」

私「実際うちのオスより大きいでしょ?」

飼い主様「騙されたんですかね?」

私「騙されたかどうかは知りませんが、うちの犬舎と比較してもかなり大きいとお伝えしてはどうですか? うちのオスと比較写真撮っていってもいいですよ。」

飼い主様「そうします・・・」

 

後日

飼い主様「大きくなったことを伝えたのですが、最終的には弁護士通して話をしてきてください。と言われました。」

私「なんで弁護士なんですか?」

飼い主様「血統書は柴犬でしょ?契約書も柴犬と書いてます。柴犬を販売したのだから柴犬の大きさになったと文句を言われても知りません。と言われました。」

ここに逃げ口を作っているんですね。日本犬保存会は豆柴を認めていません。作出も認めていません。しかし、会員が豆柴として販売をしても「柴犬」の血統書は発行します。業者はそこをうまく利用しています。

「日本犬保存会は豆柴の血統書は発行してませんので、柴の血統書になります。ですので、契約書も柴犬と書かせてもらいますね。」という感じで契約を結んだと考えられます。そういう豆柴のような柴犬に倍額のお金を出し、大きくなったでは目も当てられませんね。

皆さん気を付けてくださいね。

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